ケアマネージャーのための実地指導対応法

実地指導の流れ

(1) 2週間〜1ヶ月くらい前に「実地指導通知書」が事業所へ郵送される。

 

「実地指導に入ります。」との書面が郵送で届きます(実地指導通知書)。

 

実地指導通知書には、事業所が実地指導の対象に選ばれたこと、
実地指導員が来る日、それまでに提出して欲しい書類等が記載されています。

 

実地指導通知が届く時期は、早い自治体だと調査日の2ヶ月ほど前です。

 

ですが、調査日の1ヶ月前や2週間前というところもあります。

 

(2) 定められた期日までに、事前提出書類を行政に送付する。

 

調査員が訪問に来る日が実地指導の本番ではなく、
調査員は提出された書類に間違いがないかどうかを確認に来るだけなので、
実質的に、事前提出書類が実地指導のメインであるといえます。

 

自治体によって提出書類に違いはあります。
しかし、概ね以下の様な書類が提出書類になります。

 

(3) 実地指導員が事務所へ訪問し、調査が行なわれる。

 

指導員の訪問調査当日までに書類を揃え、直前になって慌てないようにしましょう。

 

 出勤簿: 実際の出勤状況と合っているか。

 

 運営規定: 来訪者が見えるところに掲示してあるかどうか。

 

 担当ケース個人別ファイル: 個人ファイルは鍵の付いた保管庫に保管されているかどうか。

 

               その他、個人情報の記載されているものの保管状況について。

 

               サインと印鑑を貰った契約書や重要事項説明書はあるか。

 

               支援経過やケアプラン、アセスメントシートはきちんとあるかどうか。

 

 担当ケースの連絡先: 緊急時の連絡先は控えてあるかどうか。

 

            利用者本人の主治医への連絡先は控えてあるかどうか。

 

            緊急の連絡先や主治医の連絡先は、一覧表などを作り、すぐに確認できるようにしているか。

 

 事業所指定を受けたときの図面: 指定を受けたときと、事業所内の配置は変っていないかどうか。

 

 各事業所への連絡表: サービス事業所や行政等、連絡先の一覧は整理されているかどうか。

 

            外部との連絡の記録はきちんと保管しているかどうか。

 

(4) 実地指導から1ヶ月以内に実地指導の結果が文書で届く。

 

実地指導を受けてから約一ヶ月くらいの間に、実地指導の結果が届きます。

 

その書面には、修正を求める内容、提出までの期限が記載されています。

 

その期限までに修正した書類、事業所の配置や運営規定の掲示場所に問題があった場合は、
新たに掲示した場所を書いた図面や写真を送付しましょう。

 

(5) もし、実地指導の内容で行政から指摘を受けた場合は改善報告をし、
   指摘を受けていなかった場合は終了。

 

問題がある場合は、再度改善を求める書面が届き、
繰り返して不備がなくなるまで実地指導が続きます。

 

問題が全て解決されると、「実地指導は終了」と言う趣旨の
書面が届き、無事に終了です。

 

行っていることが悪質であったり、ずさんだったり、明らかな不正がある場合は、
修正を待たずに減算になることもあります。

 

ただし、普通でしたら指導を受けたとしても、
きちんと指導内容に従い改善すれば問題になることはありません。

 

言い訳をしたり、素直に改善に従わない、隠蔽する・・・
と言うようなことがあると減算になる可能性があり、
悪質の場合は、事業所の指定取り消しにつながる可能性もあります。

 

もし、事業所の指定取り消しになれば、
その事業所で働いている人は職を失う事になりますが、
それだけでなく、利用者さんやそのご家族の生活を支えていた介護サービスが
なくなってしまうことになるのです。

 

ケアマネージャーの仕事、事業所運営が、
他人様の生活や人生に関わっているということを肝に銘ずべきです。

 

実地指導の本来の目的は、より良い事業所運営です。

 

より良い事業所運営のために、実地指導の時に相談や質問をし、
今後の事業所運営に生かすようにするくらいのつもりで臨むと良いのではないでしょうか。